森洋史 個展 メタやたら
- Hiroshi Mori

- 3 時間前
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森洋史 個展「メタやたら」をFOAM CONTEMPORARY(銀座 蔦屋書店 GINZA SIX 6F)で開催します。
展示詳細
森洋史 個展 メタやたら
会期|2026年2月28日(土)~3月18日(水)
時間|11:00~19:00 ※最終日は17:00終了
レセプション|2月27日(金)18:30~20:00 作家在廊、どなたでもご参加いただけます。
定休日|月曜日
会場|FOAM CONTEMPORARY
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店

概要
森洋史は、西洋美術史の名画や宗教画、日本画の古典から、アニメ・漫画・ゲーム、映画などのポピュラーカルチャーに至るまで、時代も文脈も異なるイメージを引用し、組み合わせることで作品を制作してきました。作品に登場するモチーフは一見馴染み深い一方、装飾的で硬質な質感や構図の操作によって、懐かしさと同時に小さな違和感を呼び起こします。
本展では、既存シリーズにおける新作として、日本画の名品をサンプリングした「ジャパネスクシリーズ」の新作、アンディ・ウォーホル《キャンベル・スープ缶》を参照しつつ再構成した「If There was impossible Campbell’s Soup Cans...」シリーズを発表。また新たなシリーズとして、時代を象徴するスターたちの肖像をゲームのイメージと接続した「ポップスターシリーズ」を公開します。
タイトル「メタやたら」は、俯瞰的な“メタ視点”へと位相をずらす「メタる」という発想に、「やたら(過剰さ)」を重ねた造語で、異なる要素がフラットに混在する森の作品世界を象徴しています。オリジナリティを問い続ける森の、愛のある「パロディ」や「いたずら」を、ぜひ会場でお楽しみください。
寄稿「森洋史の美しい空虚」――文化研究者 山本浩貴
ノーベル文学賞受賞のドイツの国民的作家、ギュンター・グラスは、晩年に出版した自伝で自身のナチズムへの傾倒の過去を告白した。それは世界中の読者に困惑と落胆、そして自国の国粋主義的過去をめぐって批判を繰り返してきた、その進歩的知識人への激しい怒りを巻き起こした。その自伝は『たまねぎの皮をむきながら』というタイトルをもつ。「たまねぎの皮」というメタファーは、歴史の様々に異なるレイヤーをなす語りの重層性を表す。その皮を剥いでいくとき、語りの構造のなかで、作者の主体が抜け落ちていることが明らかとなる。すべてが表「皮」で、その内奥に「芯」はなかったのだ。論争的で、欺瞞をはらむ「空虚」だけがとり残された。美術家・森洋史は、その作品において、根本に似たような空虚を抱えている。しかし、森のアートが生成する空虚は、より純度が高く、どこか美しさをたたえている。
本展は、森の15年近くに及ぶ活動のエッセンスが凝縮された、現時点の総決算ともいえる展覧会である。その活動が、「アプロプリエーション・アート」や「シミュレーショニズム」と呼ばれる、主にアメリカで発達したアートの流れに掉さすことは明白だ。彼は西洋起源の宗教画、ウォーホルをはじめとする1960年代ニューヨークのポップ・アートだけではなく、若冲や春草に代表される古典的日本画、あるいは「ジャパニメーション」として知られるアニメなど日本由来のエレメントも見境なく——「やたらめったら」と——サンプリング、カット-アンド-ミックスしている。森自身が幼少期に親しんだ「レトロ」なゲーム、サブカルチャーのアイコニックなポップスター、洋の東西を問わず世界中で知られるアニメキャラクター、「日本美術史」の教科書に載る名画、等々のモチーフがタブロー内で縦横無尽に動き回る。森がきわめてユニークなのは、しばしばアプロプリエーション・アートやポップ・アートに特徴的な、皮肉やシニシズム(冷笑主義)がその作品に驚くほど希薄な点だ。
だから、その空虚は美しい。装われたものではないから。ポーズとしての空虚さではない。限りなく純粋な空虚——それが森洋史のアートを特徴づけている。構造主義記号学者のロラン・バルトは、その日本論『表徴の帝国』(1970)で、真理の守護者を自認する欧米の都市の中心は「充実」しているのに対し、日本の首都(東京)は「中心をもっている。だが、その中心は空虚である」という自説を披露した。であれば、森のシミュレーショニズムは、すぐれて東京的なシミュレーショニズムであるとも言えるかもしれない。本展には「メタやたら」というタイトルが付された。「メタ」は、時代や場所の位相が異なる、すなわち本来なら次元の一段高いメタ的な位置にある諸エレメントが、タブローやスクリーンのなかで「やたらめったら」に、しかしフラットに混在している様を暗示する。そうした多重レイヤーを剥いでいくと、そこに現れるのは空虚だ。だが、森洋史の作品に表出する空虚は、皮肉やシニシズムの重力からも解放された透明で純粋で、ゆえに美しい空虚である。
I'm excited to announce my solo exhibition at FOAM CONTEMPORARY in GINZA TSUTAYA BOOKS, where I will be showcasing about my art works. I would be happy if you can come to my solo exhibit, I hope you can join us.
Exhibit details
Hiroshi Mori solo exhibition "METAYATARA"
Dates|Saturday, February 28, 2026 to Wednesday, March 18, 2026
Time|11:00-19:00 *Last day ends at 17:00.
Closed | Mondays
Venue|FOAM CONTEMPORARY
Admission|Free
Sponsored by Ginza Tsutaya Books
Special feature page|https://store.tsite.jp/ginza/event/art/44767-1250241224.html






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